「『我々』と契約しませんか」
「貴女の居場所が」
「今、この世界に無いのなら……」
「……」
Emma Faust
「ユーリケ……と言ったね。妹さん」
「15歳らしく尖っているが、優れた描き手だ」
「然るべき美術教育を受けさせれば、きっと大成するだろう」
「応援してくださるの?」
「勿論さ。私を誰だと思っている?」
「批評界における私の影響力を以てすれば、君の妹はアングスティーをも越える知名度を得ることになる」
「その代償というわけじゃない……だが、君にしか頼めないことがある」
「『オミスカ美術についての論考』?」
「君が書くんだ。私の名義を使って……」
「そんな」
「エマ。君にしか、こんなことは言わない」
「君の才能と僕への献身を信じている」
「愛しているよ」
「……」
「クソ親父」





























