2019/03/02

いざ砂漠と謎の町


バローネ財団 ForgottenHollow支部


「えっ? 調査任務? 明日からですか?」
『というかもう日付が変わって、今日からになるかな』


『新たな町に財団の新支部を開拓したい。その前準備というか、事前調査に行ってもらいたいんだ。君に』


「えーと……なんか砂漠の町ですよね。軍事基地とかある……」
『そう、軍事基地。軍にはちょうど一人分の欠員が出るように“手配”しておいたから、そこで一般兵卒として勤務しつつ、財団の活動のための下地を作るのが君の任務』


「ぐ、軍隊なんて僕には無理ですよ! それにそんな重要な仕事を」
『心配無いさ。君はForgottenHollowでバローネ家の資産管理の役目を十分に果たしてくれてるし』
「いやぁ……、ただ元ホームレスがバローネ卿のお屋敷にご厚意で住まわせて頂いてるだけですけど……」
『だから今日までの家賃代わりのアルバイトに、どうかなって話』
「はぁ(つまり体よく穀潰しを働かせる口実か……)」


「はい、はい。……了解しました。それじゃ……」
「誰からの用だったのだ?」
「アルフレードさんから。ピエール、引っ越しだよ。すぐに荷物まとめて」


「エルもいいかい?」
「アォン!」
「引っ越しとは? この居心地の良いForgottenHollowから、一体何処へ引っ越すというのだ? 少年」



"StrangerVille!"


© simensoka
Maira Gall