「過去ログ」タグがついている記事は、2018年6月から12月まで前ブログ(tumblr)で書いていた記事の転載です。
2018/06/17初出

ジェラルド・バローネ卿の時代より数百年の昔。
互いに惹かれあいながらも引き離される運命にあった2人の娘が、森で暮らしていたという。

城主バローネ公の一人娘、アンナリーサ(愛称リズ)。

永遠の時を孤独に生きてきたヴァンパイア、エルマ。

住む世界も種族も異なる娘同士は森で出会い、知りえなかった恋を知り、そして、寄り添い合える時間は決して長くないことも知っていた。

遠くない将来、リズの前には親が呼び寄せた7人の貴公子達が現れる。
その内のいずれかを選び、結ばれて子供を成し、一族の血脈を繋ぐことが彼女の使命であるゆえに。

「わたし、家のための子供なんて産みたくない」

「……お前の子なら、きっと可愛い」
2人の娘は策を弄した。
2人で幸せになるために。
娘同士で子など成せない時代にありながら、2人で未来を紡ぐ秘策を。



